ISOで最初に始まった品質マネジメント(QMS)の事業者数の頭打ちは既に数年前に現れているが、ISMSの認証取得事業者数も漸く此処に来て頭打ち傾向がはっきりしてきた。新規取得より解約・登録取り消しの数が多いということ。統合による減数もある。
際限なく増える訳でないから、一定の水準で頭打ちになるのは当然のことだが、ISMSに関わる仕事をしている人にとってはあまり冷静でも居られないかと思うとそうでもない。もう少し暇になりたいらしい。特に審査員はフォローの仕事が多いので頭打ちであっても尚相当な量の仕事を抱えることになる。コンサルは構築フェーズにうまみがあるので、フォローでも稼ぐコンサルを目指して工夫を重ねているようだ。というのは嘘。フォローのビジネスは規模が小さいので、もっとホットエリアを演出して経営陣へのアプローチを図ろうとしている。
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実際のところ、コンサルや審査に関わる場末の連中の見る目は、もっともっと広がると見ている。今はISMS以外にプライバシー認定制度が来ていて、これは所謂、独立法人のビジネスで似て非なるものを作っての金儲けなんですが、相互の阻害要因になっている。
個人事業でもネットでつなげば国際標準から逃げられないから、時間の問題で、ISO準拠に移行せざるを得ない。
一部の審査機関は以降に向けたプログラムを準備し始めているようだ。
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QMSは今、認証登録時業者数は1万を越えるだろうか。ISMSは性格的により普遍的特性を持つので、QMS並みの数字は達成しておかしくない。
ISMSの規格が付属書付きの形で、依然暫定的の印象が残る。もっと、コンパクトですっきりした規格に浄化・昇華される必要はありそうだ。
事業と言わずに一個人でも情報セキュリティは万全を期したいもの。適切な方法論があれば法人であれ個人であれ取り入れるものでしょう。