「事業継続管理」始めました,

2007年07月04日
インシデントとは
インシデントとは、規格によれば、次のようにある。

● 事業中断、混乱、損失、非常事態、又は危機である可能性のある、又はそれらを引き起こす可能性のある状況。 (BS25999-1より)

恥ずかしい話し、これではなかなか理解できません。英文を読めば分かるのでしょうか。

①明らかに危機的な状況にあること。
②危機的な状況にある可能性があること。すなわち、危機かもしれないこと。
③これから危機的な状況に至る可能性があること。

もう一度、言い換えてみると、

①既に危機的である。=確かな現在
②既に危機的である可能性がある。=不確かな現在
③今後、危機的になるかもしれない。=不確かな未来

これ全部インシデントだとすると世の中結構インシデントだらけ。

[ 投稿者:ひねもすのたり at 23:08 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

事業継続戦略 vs. BCP
事業継続戦略とBCPの関係は既に自明かと思いきやなかなかそうではない。規格片手に机上論を空中戦でやっている間は分かったつもりになるが、実際に身近な会社などの組織をイメージすると、戦略もBCPもバラバラになって繋がって来ないことになります。

BCM戦略は、BCP策定の要件を明らかにするもので無ければなりません。戦略のアウトプットが一般論に流れている限り、両社は繋がって来ないのです。戦略といっても、そういう意味では、漠然とした方針・考え方のレベルでは役に立ちません。プランの領域に入り込むくらいに具体化した方が結果的には良さそうです。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 23:00 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

事業継続戦略
事業継続戦略ってISMSでは分かったつもりになっていたが、改めて25999の枠組みの中で考えてみると難しい。

戦略として確定させるもの:

● 重要な活動(事業/業務)、優先度。
● 最大許容停止期間(受容リスク水準)
● 想定リスク(脅威)。優先度。
● 投資額(費用と言った方が適切)
● 対策を打たなかった場合の結果の推定
● 人員人材戦略
● サイト戦略
● サプライ戦略(物資調達)
● 技術戦略(ITなど)
● 情報戦略(ISMSなど)
● 地域戦略(協調/支援など)
● コミュニケーション戦略(ステークホルダーなど)

結構やることが多い。課題は分かっても方法がないとどうしようもない。やはりここでもベンチマーキングは欠かせない。

[ 投稿者:ひねもすのたり at 22:49 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

BCMのケーススタディ
BCI JAPANのサイトに事例の紹介があった。

http://www.bcijapan.jp/casestudy.htm

しかし、ざっと眺める気力が湧かない。機械翻訳なのかどうか分かりませんが、整理されている印象がありません。

拙筆ながら、事例の構造を参考にしてもらえると有り難いです。

+++++++++

エクセル社
ソロモン・スミス・バーニー社
ソレクトロン社
ロッキード・マーチン社
ミネソタ州
リーバイ・ストラウス社
メリル・リンチ社
ベーカー・ボッツ法律事務所
スミソニアン協会
ウェルズ・ファーゴ社
ボシュロム社
メルセデス・ベンツ社
(協力:米国Strohl社、インターリスク総研)

++++++++++
[ 投稿者:ひねもすのたり at 22:38 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

BCPの策定単位は?
BCPの策定はどういう単位で考えればよいか、悩みだすと難しい。

最初はシンプルに考えます。

・ 一つの事業、または一つの業務、または一つのプロセスと言ったように適用範囲の中の適当なサイズをイメージします。ある事業所でもいいし、ある部署でもよいです。

・ 脅威またはリスク(危機)となる事象を考えます。その事業に対して意味のある脅威またはリスクです。

例えば、「配送センターA」の場所で「震度6の地震」が発生したと起きます。この適用範囲のある領域と特定したある脅威の組み合わせ=リスクセットに対して一つのBCPを策定します。

単純ですね。

*
[ 投稿者:ひねもすのたり at 00:07 | BCM | コメント(0) | トラックバック(1) | 編集/削除 ]

レジリエンシー
Resiliency

元は、Resilienceが語源でしょう。

http://en.wikipedia.org/wiki/Resilience

レジリエンシーとはインシデントの影響から回復する組織の能力。 (BS25999-1より)

BCMにユニークな概念。「しなやかなしたたかさ」。早口言葉みたいですね。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 00:02 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

2007年07月03日
M7.3直下型地震対応手順
マグニチュード7.3直下型地震は内閣府が2007-06-21全国省庁に指示した業務継続計画策定の前提とした脅威。

<基本的な復旧手順>

1.人身
2.施設(建物、サーバー室)
3.重要物品
4.電源(自家発・受電設備・CVCF)
5.配線(配電、通信)、配管(水、ガス、空調)
6.機器(情報・空調・防犯・照明・防災)
7.メディア、データ
8.端末
9.業務
[ 投稿者:ひねもすのたり at 00:12 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

BCP事例の構造(BCPプロセス型)
BCPの各プロセスの要素を拾って事例研究とする手法。

停止事業をキーに分析するので、複合した事件事故では、複数の組織主体ごとに作成するので煩雑である。

今までの研究では、

組織全体の業務停止に追い込まれる場合の原因はエスカレーションの失敗が最大。エスカレーションが適切に管理されない場合、問題はいきなりマスコミ等に流れ出ることもある。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 00:07 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

BCP事例の構造(カルチュラルスタディ型)
一つの事件事故等の顛末を捕らえる方法は、不特定要素の理解を行なう意味ではカルチュラルスタディの方法に似ている。本橋哲也先生の方法を参考に事例の構造の検討。この方法の利点は構造が単純化されて書きやすいこと。最初はこのタイプで起票して。BCM/BCP事例研究として価値が高ければ、プロセスタイプを起票するのが良い。

ステージの概念が必要。ステージの展開によって、出現する価値観、アクション、当事者等の関係が変わる。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 00:03 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

2007年07月02日
PAS56
PAS:Public Available Spec

PASとは規格策定の過程で公開された仕様。これ自体はレビューのための資料の位置づけで、要求でも規範でもない。正しくは”BS PAS56”でBSIのプライベートな仕様案に過ぎない。

Webサイトを見てもPAS56そのものの情報は少ない。BS25999に置き換わった記述が多い。

既にPAS56を論じる必要は無い。過去の記憶の中の知識。それでも、規範としては今でも有用かもしれません。

[ 投稿者:ひねもすのたり at 23:58 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

2007年07月01日
マルチベンダー
事業継続で問題となるのが調達。調達先を絞るとリスクが高まるがコスト面では有利になることが多い。ベンダーを増やすと逆。品質のばらつきの問題まで出てくる。

マルチベンダーはその効果もリスクも常に意識する必要がある。

*

シングルベンダーの事例

・どこかの大学の卒業生で固める:よく見聞きしますね。
・1台のバスで役員移動:飛行機でも同じこと。
・独裁的経営者。
・特定の(評判の悪い)審査機関を利用し続ける。
・生産工場が一つ。
・データセンター集中だがバックアップセンターが無い。
・純血主義

*

訳が分からなくなってしまったが、マルチベンダーは事業継続管理における有効な手段の一つ。信頼を担保できる状況が無ければ当然の選択と考えてよい。

ローマ人のガバナンス手法に見習って、単にマルチベンダー化するのでなく、常にベンダーによって何が違うのか、ベストプラクティスは何かを注意深く見守る必要があるのは言うまでもない。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 00:28 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

BCMの手順
・方針
・リスクアセスメント
・戦略
・BCP策定
・訓練
・レビュー
・文化導入

眺めてみても分かり難いね。やはりコンサルタントが居ないと難しい。

・BCPは普通は復旧プランですから、地震が起きたらどうするこうするを計画にします。After Incident Plan 'Aプラン)。それに対して、事前に打てる手は打っておく計画も必要です。Before Incident Plan (Bプラン)。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 00:14 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

2007年06月30日
事業継続を意識した時
・コンピュータの2千年問題

突然コンピュータが止まるらしい。あちらこちらで必死でやっていました。大山鳴動鼠一匹。止まったのはエレベータ1機だけ。

・みずほ銀行のシステム統合失敗

結局、1年遅れだったのかな。その後はどの銀行も慎重になったね。システム屋に無理を言うだけでは駄目だとようやく分かったのかな。メーカーとかベンダーのやります、出来ますを鵜呑みにしてはいけないと言うことも分かった。

・東海相模沖地震

これは警告だけ。これ、警告出ているのだから手を打っていなかったら非難を受けるだろう。マイナスのリスクですね。

・阪神淡路〜兵庫南大地震

大変でした。事業継続より人命救助、被災者救援が最優先でした。

その他

・地震は数知れず
・ウイルス、ウイニーは後を絶たず。
・最近は遵法問題。


[ 投稿者:ひねもすのたり at 23:50 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

BCMの国際標準化
BCMは経緯は知らないが国際標準化への議論がある。BSI、KPMG、DNVなど外資系のコンサル会社が積極的だ。国内のコンサル会社は今一のんびり。

最近は企業の社会的に責任に対する要請の強まりを受けて、事業継続管理に関する標準化規格の策定が急がれている。規範BS25999-1:2006。これはリリース済み。要求BS25999-2:2007は今年7月見込みとか。

国際とは書いてみたものの、まだBS企画の段階だから先は長そうだ。

ところで、ISO27001の事業継続管理とBS25999の事業継続管理の違いも分からないのでは寂しいでしょうね。本質的には実は全く同じ内容です。ただ、手順としては25999を先に理解して、その後、各論である27001に入るのが正しいでしょうね。


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[ 投稿者:ひねもすのたり at 23:38 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

問題とは何か
「問題」とは何か、少し考えてみたい。

人間が現れるまで、嫌、人間が欲望を認識するまで、世の中意問題は存在しなかった。ですよね。

原因は自然現象だったり、誰かの悪意であったりしても、問題を受け止めるのは常に人間です。

ですから問題には「問題の所有者」が存在することになります。

わざわざ言われなくても当たり前だよね。一人一人に何か問題(悩みとか希望とか)ありますかと聞けば誰でもいくつか答えますから。世の中、問題と問題の所有者ばかりです。

「問題」とは「目的」を達成しようとする時に認識される「障害」、「アクションアイテム」。リスクも問題の一つです。

問題を誘発するのは「目的」「欲望」。

「目的」のレベルなど質を変えることで問題を少なくしたり多くしたり出来ます。問題の売り買いも出来ます。アセスメントでは移転とか回避とかの概念を当てます。自分の枠外に問題を出すのですが、枠内の上方に送りつける場合はエスカレーション、チームに送る場合は展開と言います。このとき、問題を変質させています。自分の役割認識を考え直すことによって、問題の質を変えるのです。

「問題」は認識能力によって左右される。自己認識。未来予測。イメージ能力。知識。経験。

「問題」は目的意識によって左右される。

隣に座っている人の問題意識を切り開くことであなたの問題を譲ることが出来ることもあります。積極的に問題を作り出して、それを振りまくことで、真の問題を解決しようとしている人もいます。

問題の操作。パワーゲームの一種ですね。

BCMとは無関係かもしれません。あるいは大いに関係が有るかもしれません。問題の操作は最終責任者には困難なことが多いからです。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 18:55 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

事業継続問題における事例の構造
事業継続問題について思いを巡らす時に、よく目にする事例をどう理解するかと言う問題に当たる。「事例の構造」問題です。

でも、BS25999を眺める限り、単純な問題かもしれません。

<対象となる「事業」を理解する>

1. どの組織の事業か
2. 責任者は
3. 何をやる事業か(目的)
4. 事業の規模、設立(計画時間)
5. 事業のインプットとアウトプット
6. 事業に対する制約と促進の構造

<件の事業はどのように中断したのかを理解する>

1. 停止日時。
2. 被害額:停止による其の組織の直接被害額、組織外の被害額、
3. 被害を受けた組織、人数、組織内だけか、など
4. どのように停止させたか。決定した人。決断の根拠。

<当該事業が中断に至る原因を理解する>

1. 原因の区分
2. 問題のエスカレーション
3. 事前の施策とその有効性

<中断から再開までの復旧活動を理解する>

1. 復旧活動
2. 支援者
3. 新たに取り込んだ施策

<復旧後の事業再開をどのように行ったか理解する>

1. 再開日時
2. 再発防止策

復旧〜再開は案外単純でありません。ミニマムレベルの再開から、本質問題を除去しての再開まで、複数回に分けることもあります。


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[ 投稿者:ひねもすのたり at 18:33 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

2007年06月29日
BCMとBCPの違い
事例の研究を始めるにあたり、BCMとBCPの違いは明快に認識しておかないと駄目です。

単純ですが、BCMは管理の仕組みですから、これの事例は所謂ベンチマーキングに相当する活動でしか得ることはできません。もしくは専門の調査会社を使うとか。

BCPは具体的な事件事故で明るみに出るし、その実力も合わせて測ることができます。

・停止した事業・業務
・原因
・復旧活動
・影響

この辺を押さえて事例を評価することが必要です。事例の構造化は結構面白いテーマですね。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 09:59 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

2007年06月27日
シャルレ「林一族」による「三屋裕子」社長解任事件
sanya

三屋裕子社長解任がいきなり決まった。これが事件かどうかまだ分からないが、シャルレの下部の大半を握る株主一族にとっては、そして誰よりも従業員にとって、今から事件になりうる。

顧客も従業員も三屋社長に向いている中で、唐突に解任に踏み切ったシャルレ株主の林一族は大株主だから勝手に何でもやってよい。決定の頂点に居るのは株主と信じて疑わないのでしょう。

顧客不在・従業員不在。説明責任ゼロ。説明責任とはカメラの前で何でも喋ればよいのでなく、合理的な説明をすることですから、若い林さんの説明を聞いても伝わってきません。おばあちゃんの林さんが出てこないとね。

事業家に目覚めて三屋さんが次にやることは有志を引き連れて、三屋カンパニーを立ち上げることです。応援者はいくらでも出てくるでしょう。シャルレの顧客ベースはすっかり三屋カンパニーに移るはずです。

大株主の林一族は自ら経営基盤の一つを破壊してしまったのですから、自爆型と言うべきでしょうか。

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[ 投稿者:ひねもすのたり at 23:35 | BCM | コメント(0) | トラックバック(1) | 編集/削除 ]

2007年06月24日
ビジネスインパクトアナリシス
事業継続管理の検討で最初に問題になるのは、ビジネスインパクト分析です。Business Impact Analisys.  BIAと略すことが多い。

BIAは大仕事です。ある意味BIAには全てを含んでいるかもしれない。

ビジネスとは事業、業務、プロセス。場合によっては資産そのものも一つのビジネスとして捕らえなければならない。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 22:37 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

ミートホープ内部告発放置事件
ミートホープの内部告発はなんと1年間?放置されていたらしい。今回何故表に出たんだろう。マスコミに出されたのか?

霞ヶ関は放置した責任を札幌に渡そうとしている。見苦しい。仮に文書で伝えたにしても、フォローは普通はする。それもやっていない。要するに、霞ヶ関は無責任なわけだ。

ここも、エスカレーションの処理で問題を作っている。多分、トップは知らないだろう。知るべきでは有るが。途中の迂回路から、闇の中に放り込んだ。それでも公務員だから。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 22:27 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

不二家期限切れ材料事件
所謂「不二家問題」です。報道が騒いで、業務が停止して、社長も交代しましたから、やはり事件ですね。結局、不二家のブランドは残ったが経営は山崎製パンに飲み込まれてしまった。

怪我人も死人も出ていないし、誰かの物品・金銭が失われたわけでもないのに何故事件なのか。不思議な事件。消費期限を切れた牛乳を使ってプリンを作るなどをした。

只の品質問題でしかなかったのに、エスカレーション・プロセスが適切に回らなかったために、これは事件になってしまった。

内部告発があったようだ。

Bプラン:

エスカレーション・プロセスを自らつぶしていたことが問題。経営者の意識の欠如ではない。外部審査をやっているのにそれは有効に作用しなかった。中間管理職も有効でなかった。乖離。これがこの会社の問題の本質。

Aプラン:

混乱。マスコミの餌食。経営陣の一体感の欠如。同族経営の場合、経営陣の一体感は生まれ難い。人種が違うのだから。

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[ 投稿者:ひねもすのたり at 20:36 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

BS 25999
事業継続管理については、第三者認証制度の枠組みを設定する方向で議論が進んでいるらしい。BS規格の一つとして、規範の部分は既に2006年にリリースされた。BS 25999:2006。

何故、事業継続管理で第三者認証制度が成立するか。もしくは求められるか。

一つは、アウトソースとの関係です。自らが災害からいち早く立ち直っても、アウトソーシングしている部分が立ち直らなければ、結局事業再開は出来ません。従ってアウトソース先の事業継続能力を求めることになります。その能力審査が第三者認証の入る余地になる訳です。

二つは、企業の社会的責任問題です。社会に大きな影響を及ぼす可能性のある事業を営む企業は、責任ある対応を取っていることを客観的に表明する必要が有ります。その為には第三者機関による審査は必要になります。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 20:10 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

BCMって?
”Business Continuity Management”の略。事業継続管理そのままです。”Business Continuity Plan”の略がBCP。事業継続計画。言葉としては、BCPの方が先に広まった。他に、DRP=Desaster Recovery Planと言うのもある。災害復旧計画ですね。

言葉が歩き始めて定義が曖昧でしたが、BCMとして検討されるようになってからは定義=守備範囲が明確になってきつつあります。それでも、他のマネジメントシステムとの関連でまた定義の修正を迫られることになるかもしれません。

ISMSも事業継続を確実にすることがシステム構築の狙いに入りますが、BCMとの守備範囲、全体の統合性を考えると、道は長い。でも、止まったり後退したりする必要は無いでしょう。

*

緊急事態に遭遇しても事業を継続することが出来るように管理すること。普通は、AプランBプランの両面で取り組む。

[Aプラン] After Incident Plan

Aプランは実際に事象が発生した後、速やかに復旧するプラン。止めても耐えられる期間を設定して、それまでの立ち直りを目指す。

[Bプラン] Before Incident Plan

Bプランは事象が発生してもインパクトを受けなくて済むように予め手を打っておくこと。分かりやすい例はデータセンターのマルチサイト化。冗長化は費用が掛かります。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 19:46 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

渋谷松涛温泉爆破事件
メタンガスの分離処理の不手際で、死傷事故を発生。温泉をくみ上げた時は、湯の中に含まれているガス分が減圧で発生するのを分離、廃棄するのがその業界(温泉業)では常識らしい。

これは完全なユニマットグループの過失。設計・施工も素人レベル、運用も肝心なことを盛り込まないで外注して済ませた。しかも運用状況の点検も全く無い。女社長が業者に任せてあると胸を張って発言していたが、全く何も見ていなかったと告白しているようなもの。経営者がガバナンスを捨てては職務放棄に等しい。

ユニマットは他でも温泉関連事業を営んでいるので、過失を言いつくろうことは出来ない。

日立は契約にある単純作業をまた外注しただけ。保守運用取りまとめ責任は果たせていないが、ユニマットが温泉ノウハウのイニシアティブを持っている場合は責任を問うのは難しい。日立が温泉に素人かどうかよりもユニマットのスタンスが問題。そのスタンスは契約に反映されるものである。

BCM/BCPの観点で、ユニマットを見ると、松涛温泉の経営陣は全くゼロ評価。ユニマット本体もゼロに近い。どちらも事業主としての責任を全く果たしていない。施設施工時も問題が無かったわけではないらしいから、何処までも無責任な姿勢に映る。

日立は、保守サービス会社の社長が会見に顔を出して、黙ってしまうと言う最低の対応。話しをすることを誰か(親会社)が止めているなら、そいつが出てくるべきだ。ただのサラリーマン社長にBCPも何も無い。あんな対応では首だね。余程、ミートホープの悪社長に諫言した息子の方が立派。

契約書に基づいてどういう責任を負っているのか、責任範囲で過失があったのかどうか、そんなことも説明できないのでは、BCP以前に会社としてあるいは経営者として二流と言うことだ。長期低落の日立の姿がダブって映る。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 00:38 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

ミートホープ偽肉事件
北海道の食肉製造のミートホープ社が、牛肉その他の偽肉を製造・出荷した事件が発生。

発覚は内部告発によるもの。経営者(田中稔社長)が自ら主導した事件(犯罪)なので、ミートホープ社のBCMは逆向きに作られていたのか。犯罪者のBCMは発覚したらどのように対処しようかと考えたに違いないがここでは考慮の対象外。

主要な委託元であった「加ト吉」はBCP発動。同様にブランドを汚された「生協」も同様。「加ト吉」は問題は「北海道-加ト吉」の問題として切り離しを試みるが不発。馬鹿な発想をしたものだと思う。ただ、あまりにミートホープの行いが酷いので目線は完全にミートホープに釘付けで、初期対応の拙さも目立たなくて済んだ。

「加ト吉」も「生協」も、基本的には何の検査もやっていないことが明確になったので、ビジネス的には痛手。特に「加ト吉」は不祥事めいたことが続いているので、これで完全に自立債権はなくなっただろう。生協の事後検査はミートホープを追い込む材料にはなるが、それで生協が免罪されることは無い。

両社とも、BCPでは記者会見は、日ごろの品質への取り組みが出来ていないので、信頼回復へ向けた一歩とはならなかった。現物回収は、各ショップ、流通が自発的に始めているので、今や当然の取り組み。

*

牛肉と思ったから100円で買ったのに中身が豚肉だったのなら、80円しか払わないというケースを想定すると、加ト吉も生協も返金の義務があるのではないか。詐欺の片棒を担いだのだから、ミートホープの被害者のようで居ても、加害者の部分は残るので、その分は弁償義務が、少なくとも倫理的にはある。

生協はさすが既に返金のためのリスト作りに入っているが、加ト吉の動きは見えない。加ト吉経営陣の弱さがあちこちで顔をのぞかせる。そういう感じだ。


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[ 投稿者:ひねもすのたり at 00:15 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

「事業継続管理」始めました, 2007年07月04日

2007年07月27日
リケン・ショックと7.2.1の法則
7.2.1(ナニイ)とは

7.2.1即ち7:2:1の比率での偏りが妥当とするリスク管理策です。三カ所確保。比率はアンバランスにする。切り替える機会を与える。基準はオープンにする。

三社は潜在能力として相互にカバー出来ることが求められる。要するに契約は同じ。

極めてシンプルですね。でも先陣を切る競争の中では殆ど不可能です。

7.2.1の法則は事業そのものでも有効でしょう。所謂、選択と集中のことですから。

共感出来ますか?
[ 投稿者:ひねもすのたり at 08:12 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

2007年07月26日
BSIジャパン
http://asia.bsi-global.com/Japan/index.xalter

http://asia.bsi-global.com/Japan+BCM/index.xalter

BSIジャパンは事業継続管理の制度化に走るランナーの恐らくトップにいるでしょう。

25999の策定はよくあるように少し遅れが出ているが、世間の反応は悪くない。

したがってBSIジャパンのサイトは目が離せない。次の標準の情報は此処から発信されると見て良い。

目が離せないもう一つは、マイナスのイメージで要注意のジップデックです。一種の利権屋?的性格を持っているのでどこかでものを言い始める。的を得た物言いなら歓迎出来るが厚顔無知と言いたくなるケースも間々あるとか聞きます。

ジップデックって出向転籍組みも少なくないのに。普通の企業人でも交われば赤となるのかな。


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暇に任せて:

事業継続管理の最終兵器は国家安全保障ですよね。相互国家安全保障条約を締結出きるか出来ないかの判断基準があってもおかしくない。行き過ぎでしょうか。確かに国家プログラムは不透明でよく分からないですが、要素としては変わらないのではないかな。事業継続管理を突き詰めると、企業戦略、国家戦略を踏まえた生き残り戦略でしかないかも知れない。

そんなことを真面目に考えるのってやはりイギリス人だね。

ちょっとしたこと:

先日、非常に光栄なことに審査機関と思しきサイトから当ブログにアクセスがありました。目的は何であれ励みになります。そこここのセミナーとか新聞雑誌記事とかを参考にしたメモ書きが中心ですが中には本人が考察してのものもありますから、参考にした場合は参照先として当URLの紹介があると嬉しいです。

ページ回数 65
サイト回数 65
前回 2007/07/24 17:07:41
初回 2007/07/24 16:35:00
モニタ 1024 x 768 x 16bit
REMOTE_HOST gw2.bsi-j.co.jp 218.44.239.32
[ 投稿者:ひねもすのたり at 20:32 | BCM | コメント(1) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]


この記事へのコメント

無題
もうあの会社は終わってる。マネージャーは素人ばかりに首すげかえ。伸びてきたときの主要スタッフは、誰もいないらしいぞ。
投稿者: そうはいっても at 2008-08-25 01:10:38 [ 削除 ]


2007年07月23日
鷺谷 威(さぎや たけし)
http://www.seis.nagoya-u.ac.jp/index.html
http://www.seis.nagoya-u.ac.jp/sagiya/profile.html

この人も名大で災害関係をやっている。この名大のセンターは結構でかいようですね。すなわち、人材が集まっているということ。もともと、理学部系は強かったね。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 23:56 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

PSAとは
PSAとは

Probabilistic Safety Assessment

確率論的安全評価のこと。

原子力発電所のPSA分析についての記載がある。ステージ(事態進展)が具体的
にされていて分かりやすい。

http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g31217b24j.pdf

このPSAのやり方はある特定した事例(事象発生)に対して、想定した事態(事
故)が発生する確率を求めるもの。安全評価を全体で行なうには脅威を網羅させ
ることが必要?

http://www.nsc.go.jp/risk/page2.htm

これも原子力発電所関連ですが、フォルト・ツリーという概念が追加されてい
る。イベントツリーは時間軸で見るもの。フォルトツリーは原因・要因の深層を
探るもの。事故に至る系譜を正しく理解するには両方あったほうが良いうと言う
ものかな。記述の中に総和するという言葉があったが足し込むものでもあるまいに。

http://www.yonden.co.jp/press/re0403/j0ypr007.htm#5
http://www.yonden.co.jp/press/re0403/data/pr007-12.pdf

四国電力の報告は分かりやすい感じ。特に添付資料の方。まだ見ていないが捲っ
ただけの感じでは。LOCAの意味は分からないが破断(大破断、中破談、小破談)
のこと。

IT領域でも、例えばデータセンター被災でも使えるか?

地震(事象)と機能停止(事態)の関係で見ると素直にBCMで取り扱うことが出
来るかもしれない。其の場合は「組織の理解」で使うのだろうが、企業の根幹設
備であるデータセンターの停止・崩壊は、極端な場合は全事業・全業務停止に相
当するから、事業(活動)の重要度評価などの手続きは関係なく分析と対策が必
要。個々のシステムに分解しても、ばらばらに停止することも復活することも出
来ない。《個別のバグ、停止は想定する必要が無い》
[ 投稿者:ひねもすのたり at 23:54 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

確率論的安全評価
確率論的安全評価は不確かな情報の中でのリスク評価を行なう方法。

タイタニック事故を題材にそのやり方を解説しているページがある。イベントツ
リーによる分析を行なっているが考え方は非常に分かりやすい。BCM(BCMS)の世
界でも使えるのかどうか興味深い。

個々の分岐・選択肢の想定の妥当性、十分拾いきれているか、其のケースに割り
振った確率の妥当性など、厳密性は得られないが一つのアプローチとして検討し
たい。

http://www.nmri.go.jp/sed/psa/titanic/index.htm
http://www.nmri.go.jp/main/news/press/content/press2000_12_%201_3.html

日付を見ると結構古いですね。その後の検証は無いんでしょうか。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 23:52 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

PSAは何に使うか
PSAは確率論的安全評価の略ですが実際は何に又はどのように利用するのか。

破綻するケースはどのような場合で、その確率はこれくらいと言うのがアウトプット。

それが分かったらどうするのかな?
[ 投稿者:ひねもすのたり at 23:50 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

2007年07月20日
誰の事業継続管理か
事件事故の中で誰の事業継続管理かを押さえないと話は興味本位に流れてしまう。関与者全てにBCMは存在するので交錯することもある。

ここで、少し思うのは相互に矛盾するBCM、すなわち片方が成立すれば片方が成立しない、そういう関係のBCMがあったら困るね。

ミートホープのように一つが犯罪行為なら矛盾しても法的に解消できる。法的な問題は無いが両方の組織の存続は排他的であった場合はどのように、収拾させるのだろう。まだ仮定の話しでそういう事例が発見できたわけではない。

部分最適と全体最適では施策に違いが出ることは全然考えられないわけではないですね。

「誰」が明確になったら、次は「何」です。どの事業、どの業務、どのプロセスか、。今回の新潟中越沖地震で、被災組織は、本業の復旧が本旨。復旧見通しをビジネスパートナーに提示する義務もある。あるいはサービスの享受者へ。

被災していない場合は、事業停止はないので、単に社会貢献の視点からの支援活動でよい。と考えたら大間違い。地震発生と同時に社会貢献業務は早く起動しなさいと周囲からせっつかれている状況になると考えます。アクションを起こすまで止まっていると同じ状況に陥るわけです。

支援表明を、1日でやる会社と1週間かけてやる会社では、社会の見る目は大いに違います。



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[ 投稿者:ひねもすのたり at 19:34 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

2007年07月19日
新潟中越沖地震への対応状況
気になる会社の新潟中越沖地震への対応状況をホームページを見てみた。

2007年7月19日(木曜日)午前10時の状況。

◆トヨタ:なし
企業として被災していない。事業所が無い。リケンの問題は新聞に大々的に出ているがHP上にはない。ある意味では非常に深刻な事態に陥っていることを臭わせる。7/19夜に再び確認すると記事が出ていた。
http://www.toyota.co.jp/announcement/070719.html

◆日産:7/18支援記事アップ
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2007/_STORY/070718-01-j.html

◆松下:7/18支援活動の公開。
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn070718-2/jn070718-2.html?ref=news

◆三洋電機:7/17当社への影響として記事公開。
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0707news-j/0717-2.html

◆株式会社リケン:7/16に既にHP上に記事がアップされている。
http://www.riken.co.jp/index.html

◆ブルボン:7/17記事掲載
http://www.bourbon.co.jp/top_k3.html

◆日立:7/17被災していないが支援記事をアップ
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2007/07/0717d.html

◆富士通:7/17同様
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2007/07/17-2.html

◆富士ゼロックス:なし
子会社事業所を新潟県に展開していて地域との繋がりも大きいし被災もしているのに反応できていない。7/19夜、記事掲載を確認できた。
http://www.fujixerox.co.jp/news/info/2007/0719_equake.html

◆キャノン:7/17支援記事アップ
http://web.canon.jp/pressrelease/2007/p2007july17.html

◆東電:第1報は7/16(月曜日)。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/07071601-j.html

◆柏崎市:全て緊急のお知らせ掲示板になっていた。片っ端からお知らせがアップされている。約40件。推測ではHP(掲示板)が稼動したのは7/18午前から。
http://emergency.city.kashiwazaki.niigata.jp/

◆新潟県:多分7/16専用ページ開設。ただPDFを使って情報を流しているので感覚的なズレを感じる。正式文書化は大事なことだが、当事者としての緊迫感が伝わらない。柏崎市の方が余程のこと市民に密着した感じ。
http://bosai.pref.niigata.jp/bosaiportal/0716jishin/

◆内閣府:情報なし。しかもここから防災に飛べない(?)少なくとも分かりやすい表示になっていない。
http://www.cao.go.jp/

◆内閣府防災:7/18に記事がアップされた模様。ここもPDFだね。正式な情報としての意味づけでそうしているのか。
http://www.bousai.go.jp/


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[ 投稿者:ひねもすのたり at 23:39 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

2007年07月17日
名古屋大学 環境学研究科 飛田潤氏
名古屋大学
http://www.nagoya-u.ac.jp/

環境学研究科
http://www.env.nagoya-u.ac.jp/index.html

飛田潤
http://www.sharaku.nuac.nagoya-u.ac.jp/~tobita/
http://www.env.nagoya-u.ac.jp/profile/122.html

論文等
http://www.sharaku.nuac.nagoya-u.ac.jp/~tobita/papers.html

*倒壊家屋と倒壊しなかった家屋の違い:

壁の割合が重要。窓などの多い家屋は倒れやすい。重い屋根の家。

こんなこと教授先生に聞かなくても常識だよね。NHKの数秒のナレーションだからやむを得ないが、もっとクリアなメッセージを出して欲しい。

サイトを見ると専門は地震工学・耐震工学などだが、所謂パワーポイントで作成したようなビジュアルが見当たらないのは残念。成果は市民と共有する気持ちも欲しい。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 19:35 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

2007年07月16日
新潟で震度6強の地震
新潟県中部刈羽村

・交通が止まる。
・余震の心配で建物の中には直ぐ入れない。
・原子力発電は自動停止。
・原子力発電は変圧器の火災も発生

・民家の倒壊もあった。寺の倒壊が多い。

この地区の大型施設:
・病院
・原子力発電所
・その他の発電所は?
・工場・プラントは?

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[ 投稿者:ひねもすのたり at 10:38 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

2007年07月15日
BCP策定対象
BCMSではBIAからBCP策定にステージが移るまでが大変。すなわち、BCPのスコープ作り、あるいはBCP策定要件作り、これがなかなか着地できません。あ〜ぁ、しんど。

原因は頭が座っていないこと。頭が無くて手足が動かせるか。だから原因は大抵経営トップか本社スタッフ。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 11:33 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

BCMの適用範囲
BCMにも適用範囲という概念は有るのでしょうか。

BCMでなくて、事業継続マネジメントシステムBCMSとすると、適用範囲の概念は出てくるようですね。

でもそれって何を押さえることになるのかな?

・リスク分析の対象となる事業領域。
・BCMSとしてのPDCAが回るためには指示が及ぶ組織とその組織が管理する全資産・全機能。

適用範囲は前提として、経営者を設定する。というよりそもそも経営者が発生してスタートするもの。経営者は普通は社長。社長がBCMSの経営者に納まっていない会社なんか信用できない。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 10:00 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

NRI
野村リサーチ。ここのデータセンター事業は順調に成長しているだろうか。まだ国内にしか無いみたいだからまだまだですね。

BCMを手がかりに更なる成長機会を求めているようだが、まだ様子見のレベルなのかな。どこまでBCMに取り組んでくれるのか分かりにくい。つまり、相談先として適切なコンサルティングを期待していいのかどうか。

データセンターにつなぐだけでは途中でねじれてしまいそう。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 09:51 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

BCM文化
BCM文化って何?
[ 投稿者:ひねもすのたり at 01:40 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

日産自動車メキシコ工場の操業停止問題
日産自動車メキシコ工場は天然ガスの供給が止まったために操業停止に追い込まれたという記事が2007年7月11日ごろ日経プロ辺りに流れた。

これは典型的なBCM事故事例として扱われるでしょう。

それよりも、アセンブリー型工場を持つところは一斉にプロセスの点検を始めたと思われる。「うちではそんな馬鹿なことはやっていないだろうね?」

よそ事で済ませた工場長がいたら、即刻、配置転換でしょうか。


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[ 投稿者:ひねもすのたり at 01:33 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

Y2K問題
2000年問題のこと。既に昔の話。大騒ぎをしてくれたおかげで潤った企業も出たでしょうが、結果的には大問題にならずに済んだ印象ですね。

この時の経験を度のように残せたかを考えてください。簡単に調べることも出来ます。2千年は一度きり。既に終わったこと。新年を無事に迎えて祝杯あげて終わった組織もあります。そういう企業が大半ですね。

でも少し考えれば分かることですが、システムダウンはいつでも有る話です。時間の要素以外にもいくらでも原因はありえます。Y2Kの緊急体制派そうやすやすと解除できない。本来なら。

今、またぞろIT災害とか言っている所はお粗末の極み。

プロジェクト型で一時的な頑張りはやるけど長続きしない。大和民族だから?。仕組みに置き換えて対策を実施できたところは立派。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 01:11 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

阪神淡路~兵庫県南部大震災
今から10年ほど前に発生したこの地震が日本のリスク管理、事業継続管理の原点です。

同等以上の被害と思しき関東大震災は記憶する人が少なく既に原点としての活用が出来ない。建物の構造も変わっているし。だから今は兵庫県南のこの自身が原点です。

内閣府が2007年6月に全国の省庁に指示した業務計画策定の基準、マグニチュード7.3は直下型で丁度この阪神大震災に相当します。

その意味では全ての組織にとってまずクリアすべきリスク水準の一つがマグニチュード7.3ということになります。日本はテロは知らなくても地震は知っている。東海沖地震は意味的には阪神大震災の東海〜関東版の位置づけです。

内閣の避難先は立川以外にも無ければリスク対応としては不十分ですね。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 00:58 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

ISO17799の修正
ISMSにも事業継続管理はある。ISO17799(JISQ27002)の14.1項です。これはBS7799の時代からあるものですが、若干修正されました。その一つが、BCM全体の枠組みの中での位置づけを明確にしたものです。ただ、記載は不十分ですから、ISMS審査も踏み込みは中途半端なものに留まります。そもそもこの14.1項を正しく理解して審査している審査員は少ないですね。しかし、幸いにして、BCMSがBSIからリリースされますから、理解の溝は埋めてくれるでしょう。

実際に組織の中でリスク管理、事業継続管理などを担当してみるとBSIが意図したことが良く理解できます。更に率直に言えば、ISMS側だけで事業継続管理の項目を設定したこと自体かなり無理があることに気づいただけのことですね。

ところが、組織(企業)の中には劣悪なスタッフは結構いますから、いきなり各論の議論を始めて出口を見つけられずにいることもあります。BCMSの展開が急がれるわけです。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 00:46 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

2007年07月14日
社会的責任の側面
BCMは社会的責任の一環。

防災システムの山村さんの話を聞く機会があった。感動した。全く違った価値観が支配する時間。緊急事態というものは平時の感覚では乗り切れない。敵に塩を贈る伝えもその一つではなかっただろうか。

組織が社会に、取り分け地域社会とか、弱者社会にどのようなかかわりを持っていたのか、持ちうるのか、持つべきなのか、いやおう無く考えさせられる。只考えるだけい止まらない。

その瞬間から責任を具体的に果たすことが要求される。コンプライアンスを越えるものです。法律に書いてないからやらずに済ますことは有り得ない。《そういう馬鹿を言っている農相とか政治家が居るのは残念だが》
[ 投稿者:ひねもすのたり at 23:20 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

BS 25999-2
BS規格のスペック版ドラフトが、今BSIのWEBにアップされている。コメントリクエスト用で、今月中がコメントのインプット期限らしい。

今度はマネジメントシステムだから「BCMS」です。

BS 25999-1実践規範と内容はあまり変わる印象はありませんが、構成はかなり変わった感じというか、他の要求規格の体裁にあわせたと言うことでしょう。

異論はありますが、第三者認証制度を前提として枠組みになっています。日本案は実践規範型にとどまるものと言うように理解していますが、BCMの意義を理解していけばBS案が妥当に思えます。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 23:11 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

事業継続管理BCMに何故取り組むのか
事業継続管理BCMに取り組む背景を考えてみる。

従来だとこうなる。非常事態への備え。でもこれからはまるで違う回答になる。BCMに取り組まなければ明日が無いからだと。非常事態が来たら困るのでなくて、取り組まなければ非常事態になると言うことです。

レジリエンシーの低い企業とは取引しないと言うことです。

①大事な取引先が明確にBCM取り組み(BCP策定)を要求してきてから初めて腰を上げる負け犬型の経営者。
②取引先の開拓のための積極的に取り組む普通のフォロー型の経営者。
③実際の危機管理のために取り組むリーダー型の経営者。

会社にスタッフは大勢居ますから気づいて先行取り組みに入る人も居るが、ポイントは経営者自身の姿勢・態度・行動です。

今はまだ顕著な①の状況には至っていないから、負け犬は出ていない。③のリーダーは既に現れているし、今後登場するのはリーダー型とは言い難い状況です。従って②のフォロー型の経営者が今後現れる25%でしょうね。残りの70%はやむなく追従しただけの負け犬型ということかな。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 22:46 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

2007年07月12日
調達基準としてのBCM
その企業がBCMに取り組み、適切なBCPを準備し改善を続けていることが、その企業との取引条件に入る、すなわち調達基準となることが、一部では既に始まっているらしい。らしいと言うのは具体的に記述したものにお目にかかっていないからですが、

HP, Intel, Nokia, AMD, Motorolaの名前が並んでいたが確信はない。しかし、自分の組織の事業継続を確保するにはバリューチェーンを構成する取引先にも事業継続を要請するのは当然である。誰も共倒れの関係は望んでいない。

BCM/BCPもピンからキリまであるとすると当然客観的な目線でその達成度評価は行いたい。

と言うのがBS規格の第三者認証制度を軸にしたBCMSです。ISO化に向けて、つばぜり合いの真っ最中ですが、単なる規範だけを呈する日本の提案は、狭くなった経済環境の中では、只の幸せ天国、リスク不感症の日本案として一蹴されるかもしれません。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 00:03 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

2007年07月10日
BCMS
事業継続管理システム
Business Continuity Managemet System

ようやくBS25999-2 要求規格のドラフトがアップされました。コメント要求のためのアップでコメントは今月中。特に本質的なものが無ければ8月下旬にはBS規格としてリリースになるのでしょう。読みとしてはファイナルと大差ない筈ですから、ダウンロードして一つ持っていても、規格の勉強には役立つでしょうね。

先にリリースされているBS25999-1実践規範規格とは構成はかなり違う印象です。

PDCAの形は正直分かり難い。BCMには運用と言う概念が取れないのがその理由です。実施フェーズを意図して取ることができませんから。マネジメントシステムとしてのPDCAと、個々のBCPの改善プロセスとしてのPDCAが、別々に回っていることが意識できれば良いのですが、その辺を交錯させると分かり難い。こういう時はBCPが複数存在している状況をイメージすればクリアできる筈です。

[ 投稿者:ひねもすのたり at 18:53 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

2007年07月07日
事業継続管理(BCM)とは
日本規格協会から出ているBS25999-1の対訳書によれば、

「BCMとは、次のような目的に合った戦略上及びオペレーショナル上のフレームワークを構築する、事業のための、かつ、事業中心のプロセスである。」

とあります。フレームワークを構築するプロセスですか。あまりよく分かりませんね。フレームワークが機能することは含まない訳でも無さそうだし。難しい。

● 「組織の目的を達成するため、製品やサービスを供給する組織能力の、中断に対する組織のリジリエンシーを積極的に向上させる。」

リジリエンシーを向上させるってありますが、リジリエンシーは測れるものなんですね。

● 「重要な製品とサービスを提供する組織の能力を、合意した復旧時間内で合意したレベルに回復させる実証済みの方法を提供する。」

実証済みって言うのが関門ですね。相当マジな訓練とかじゃないと実証済みとはならないだろう。

● 「事業中断をマネージして組織の評判とブランドを守る能力を提供する。」

適切な説明責任と言うことですね。取り組み姿勢も入るかな。尊敬されるような態度とかも。大変だ。社員の誰がインタビュー受けてもそれが守られないといけないだろう。

「事業継続の個々のプロセスは、組織の規模、構造、責任によって変わるが、基本原則は、組織の規模、適用範囲、複雑さにかかわらず、非営利組織でも民間組織でも公的組織でも同じである。」

要するに、問われるのは人間ということね。

(「」内はBS25999-1より抜粋)
[ 投稿者:ひねもすのたり at 14:12 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

2007年07月05日
事業または業務の停止によるインパクト
BIAではインパクトの定量化を意図します。異なる事業、業務を並べて評価するので、やはり金額換算が分かりやすい。

①内部直接=組織内部に発生する直接的な影響金額
②外部直接=組織外部に発生する直接的な影響金額(損害賠償的な性格をもつもの)
③間接または長期=信用低下などによる影響。格付け、株価、ブランド力、など。

ある事業部門、業務部門が停止した場合の影響金額を用意に算出できるようになっていたらその企業は既にBCMに取り組んでいるといっても過言ではあるまい。普通の組織では③は当然、②も①も算定できない。

ハゲタカファンドに目を付けられるのも納得できてしまう。

*

プロセスの目標管理でKPIを設定しているところは最近多くなってきました。ここい無理を承知でプロセスの生産性指標として金額を入れて頂きたい。会社の売り上げ利益に直接連動する指標は凄い武器になるはずです。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 23:18 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

BIA
BIA:Business Impact Analisys

ビジネスインパクト分析。簡単なようで案外苦労している。先ずBIAの概念そのものが統一した理解に至っていない。ISMSと対比して眺めれば、両者の違いを踏まえても、BIAの意図するところは理解できるはずです。

同じことをやっているのに使う言葉を少し変えたがために多方面に誤解を与えているようです。

● ISMS:資産の洗い出し・資産価値の識別
● BCM:BIA・重要な活動の識別

この二つは構造的に同じことを言っているのですが、全く違って理解されています。並べて眺めれば分かりやすいですね。

ここでは「What If」の考察であって、リスク(脅威)の中身には触れません。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 23:03 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

データセンターに於ける地震からの復旧手順
専用のデータセンターであれ、企業内、事業所内の簡易的なデータセンターあるいはサーバールームであれ、地震災害時の復旧手順は基本的に同じものになります。

地震が収まったら速やかに次の手順を踏んで復旧に当たります。

1.人の安全確認と緊急チーム編成
2.施設(建物、サーバー室)の安全確認とアクセス〜アプローチ方法の確保
3.重要物品・緊急避難資料等の確保
4.電源(自家発・受電設備・CVCF)の復旧
5.配線(配電、通信)、配管(水、ガス、空調)等の復旧。
6.機器(情報・空調・防犯・照明・防災)の復旧
7.メディア、データ類の復旧
8.端末類(リモート端末、ユーザー環境を含む)の復旧。
9.業務体制の復旧(復旧ポイントの整合など)

地震には停電は付き物。オペレータがケアできない状態での停電に耐える設計になっていますか。手順0として、フェールセーフ設計は地震まで考慮しているか確認必要ですね。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 22:41 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

震度6強
BCM、BCPを検討する時の最初に脅威としてメニューに加えるべきは震度6強の事態です。内閣府が全国省庁に業務継続計画の策定を指示しています。2007年6月。民間も社会性を確保するには先ずクリアしていなければならない緊急事態の想定です。

マグニチュード7.3が直下型で発生すると震度6強になる。本当かどうかは分からない。兵庫南部震災(阪神淡路震災)が丁度そのレベルらしい。

・固定していないものはぶっ飛ぶ。
・歩けない。
・建物は不出来なら倒壊。意識して建設されたものでなければ安心できない。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 22:28 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

2007年07月04日
BCMセミナー
審査登録機関、コサルティングファーム、ITベンダーなど、今一斉にBCM]関連のセミナーを始めました。無料から有料まで。

・BSIジャパン:

もっとも良いポジションに居ますが、残念ながら人手不足。料金の高い正規コースにしか手が回らないでしょう。

・DNVジャパン:

始まったばかり。とりあえずプロービングといったところか。

・デロイト:

ここもまだ様子見のレベル。

・KPMG:

もっとも熱心に取り組んでいるように見える。

全体に外資系が熱心。安全天国、日本の風土ではBCMは本気度が低い。
[ 投稿者:ひねもすのたり at 23:34 | BCM | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集/削除 ]

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2004/04/01

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