問題の審査機関(日本法人)では良い審査が出来ない理由


問題の審査機関(日本法人)では良い審査が出来ない理由

BSIジャパンでは良い審査が出来ない訳がない理由」とも読める。最低と最高が同居するのがこの審査機関だろう。良し悪しは審査員によるということだ。他所の審査機関も基本的には同じだね。一人でも馬鹿が居れば審査機関の評判が落ちる。他の連中が頑張って支えているわけだが、支えきれるわけない。しかも上出来の審査員は既に老人。

契約審査員の中には有能な人がまだ残っているが、社員の審査員は年々駄目になってきた。ある意味では無理が無い。実務経験の無い若手が中核になってくのだから、発揮できるパフォーマンスもクライアントが期待するものからずれていく。

加えて下手な改善活動が事態を更に悪くする。一つの要因は審査チームリーダーに過渡の負担が強いられていること。スーパーマンで無い人にスーパーマンのように振舞うことを要求している。スーパーマンどころかIT業務経験の殆ど無い人が審査をしている始末だ。共感のないままの表層的な審査になるのも無理からぬことだ。

クライアントとしては頓珍漢な質問でも聞かれたら応えるしかない。具合の悪いことに自分はスーパーマンと勘違いしている審査員まで登場。若いのに頭の中は体育会系のカチンカチンで柔軟性ゼロ。ついには一目千里まで言い出す不遜の輩まで出現している。ある輩は、この一つの質問で規格のこれからこれ、これとこれのチェックが一気に出来ると胸を張っていた(どういうことだろう?規格も正しく理解していない?直球ど真ん中の質問は?)。

審査員も以前は玉石混合だった。今は玉の影が薄くなってきた。目立つのは詰まらない石ばかり。優秀な人は若手でも所謂契約審査員に切り替えているとも聞く。残った人の中には管理者志向の人もいるがこれが一番悪い。便利屋やって管理職って、昔の中小企業でも良い恥晒しだ。

若手の特徴は、IT実務も改善実務も知らない、しかし自己主張は怠らない、管理職にしても管理職としての教育・キャリアパスはおざなり。そういう連中が幅を利かせ始めたであろうBSIジャパンはこれからが正念場だ。

BSIジャパンには一流企業の管理職OBを受け入れる体制が無い訳ではないが、先述の若くして中に入った人が中堅になって管理の質をスポイルしているように聞こえる。

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世代交代と審査の連続性:

他の審査機関も世代交代は始まっているが根本的な違いがある。国内企業との互恵関係のある古い付き合いの審査機関とでは人材採用の中身がまるで違っている。基本は教育訓練が終わった人を採用している。

新規の審査ビジネスとして始めたところは未経験者も採用するかもしれない。安い早いを武器に既存の他社のクライアントの取り込みに積極的だ。しかし将来的にはBSIジャパンのようなジレンマを抱えることになるだろう。

緩い審査で始めれば緩い審査を続けるしかない。

実務経験の少ない後継者は文字通り緩いだけの審査になる。口頭の部分が消えてしまうからますます怖い。

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あるクライアント企業は事情が分かっていてエース審査員を指名して審査を受けていた。こういうことは話を聞くとよくあるようだ。ただ、この審査機関もエースは老齢化して審査機会を減らしている。後に残る審査員のレベルは推して知るべし。

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2004/04/01

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