ここに来る人の中には不思議と一人も自炊の経験者が居ない。願望は言うが実は伴わないのか、そういう危ないことは誰に言わないを徹底しているのか。だから、具体的な自炊の方法は、言ってくれない。聞きかじったような知識が並べられるだけです。まあ、それでもイメージを掴むには必要なので、聞きかじりを補足しながら書き並べることにする。
順不同
本来は手順があるんでしょうが、メモとか気になったこととかを取り合えず順不同で書き出すことにしよう。
- 先ず原紙。自炊する対象となる文書ハードコピー。これは普通は閉じられているかな。ばらばらのものもあるかな。まあ色々です。片面だったり両面だったり。サイズも向きも色々。
- ばらばらのカット紙にするのが最初のステップ。一連のものは同じサイズできれいに切り出したい。必然性があるかどうかは分からないが控えを残すにも当然揃っていた方がいいでしょう。
- カット紙はエッジが綺麗に決まっている方がよい。スキャン時の誤差とかエラーを軽減できる目論見がある。
- 道具?。裁断機というらしい。プラスという文具メーカーのものが売れているとか。ボーナスもたっぷりかな?。プラス手動断裁機 PK-513L
- 裁断機も限界はある。いきなり裁断機は使わない。薄い雑誌ぐらいはいきなりというのもあるが。分厚いものは駄目。どうするんだろう。
- カッターで閉じ紐とか背表紙の布とかを切り離して、兎に角、ばらばらにする。
- ばらばらにした紙は目的毎に揃えカットサイズを決める。
- 後は、裁断機の性能から適当な厚さを決めて、決めたカットサイズに合わせて裁断していく。これが中々難しい。なるべく文書内容が余白の真ん中に来るようにしたい。最初から気合良く行かないで、余白をなるべく残すようにするのがコツ?
- 綺麗に揃ったカット紙が出来たらスキャナーに掛ける。スキャナーはスキャナーで少々の不揃いは構わないとしているし、PDFにする段階で余白は自動的に調整してくれる期待も残すが、あくまでもアナログ的に考えて進める。
- カット紙の連続スキャン。フィーダーが付いていても途中で紙の向きが変わるものはどうしてもトラブルを起こすのでNG。ベストセラーは富士通製。キャノンあたりが競合機を出すが全く追いつかない。とは言え、富士通PFUのシリーズも飽きが来ていて面白くない。
- スキャン時に悩むのはDP(ドットパーインチ)だ。写真画像を芸術領域まで楽しむ人のスキャンは4000DPIでも驚かないが、文章を見る場合は200DPIでも足りる。自分の自炊の基準を作りたいと悩む訳だ。数字が低いほど処理はスピーディ。小さい文字はつぶれる可能性あり。悩み尽き無し。
- オリジナルを残す場合は、200dpiまたは300dpiが推奨。オリジナルを捨てる場合は600dpiがお奨め。将来的に高性能のOCRを使うには600DPIでイメージ情報を残したい。処理性能は日進月歩で追いつくが失った画像データは取り返すのが大変。というのが理由。
- PDFにするときには、検索性を考えてOCR処理を入れる。
- ファイル名をつけて保存。出張用のノートPCに送りいれる。
- 後は、データバックアップを含めて文書管理の世界だ。
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自炊は何であれ疲れる。ハードコピーの自炊を請け負う業者も、今ではあちこちにたくさん存在します。
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