雑魚はある意味では真面目族。ひるむことなく真面目。真面目を取ったら何も残らない。そう思っているようだ。
雑魚の仕事ぶりは一心不乱。夜も昼もない。砂粒一つずつを口に入れては出してはを繰り返している。判別がつかないときは持って返ろうとする。持って帰ってどうするのかは知らない。
雑魚は何もかも教科書通り、テキスト通り、マニュアル通りでないと気が済まない。曲がったことが大嫌い。
沼みたいな入り江に棲む雑魚は数十匹。入り江の外に出ることは少ない。
入り江の中では、雑魚の性質を知っているので、雑魚に仕事を頼んでもトラブルにならない。入り江の外ではその真面目ぶりは通用しない。そもそも真面目とは思ってくれない。四角四面と杓子定規から生まれたらこういう雑魚になるんだろうぐらいにしか思わない。