UCC上島珈琲サイト47万人会員情報改ざん事件の示唆
報道によれば、不正アクセスを受けた「UCCコーヒーノート」「UCCコーヒークーポン」両サイトの会員情報(使命、住所、メールアドレス、電話番号、ID、パスワードなどのほぼ全てが一部を書き換えるなどの改ざんを受けたとのこと。1月4日の問い合わせで自体が判明し5課にはサイトは閉鎖されたらしい。情報の外部流出は確認されていないとのこと。
クレジットカードや銀行口座の情報は含まれていない。多分、最初から会員に登録させていないのでしょう。
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たったこれくらいの報道ですが、ISMSを推進する関係者にとって考えさせられることは少なくない。
例えば、
- 「外部流出は確認されていない」ってこれは「悪用による被害の事実は確認されていない」の間違いでしょう。UCC上島の担当者(経営者?)の認識がこの程度ということです。
- 外部流出したらあるいは流用されたらどのように把握できるかトリックを予め仕込んであれば格好いい言い方も可能だがそのような備えはあったのかどうか疑問。
- 仮に破廉恥なメルマガが届くようになってもそれがUCC上島から流出したかどうか会員が把握できるわけではない。
- そもそも今回の事件の発覚もUCC上島のサイト会員が騒がないと何も分からない監視体制では褒められない。1月4日の仕事始めに気づくのは年末年始は完全に休んでしまったということ。正月は緊急連絡網まで止まってしまう。
- 有効な事業継続管理もできていない可能性も懸念される。問題に気づいた会員の第一報を受け止める仕組みが平日の9時-5時(17時)なんてことはネットを始めたか企業ではありえない。メールはサーバーで受信するが内容のチェックは平日だけなのかな?
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JIPDECの検索では当社の認証登録は確認できない。IT関連は関連企業または外部企業へ業務委託しているんだろうか。責任まで委託は無理ではないだろうか。これだけの問題を起こしてしまえば、ISMSに取り組まざるを得ないだろう。ちょうど27001:2013改定だから新しい規格での取り組みになるだろう。
間違っても急ぐからといって旧規格(現行規格)で済まそうとしないことだ。Pマークでお茶を濁すのも良くない。
もっとも注意すべきは変なコンサル・変な審査機関を使ってさっさと済まそうとすること。スピード重視・コスト重視で体質改善が置き忘れられていると只の無駄骨になります。
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JIPDECの検索では当社の認証登録は確認できない。IT関連は関連企業または外部企業へ業務委託しているんだろうか。責任まで委託は無理ではないだろうか。これだけの問題を起こしてしまえば、ISMSに取り組まざるを得ないだろう。ちょうど27001:2013改定だから新しい規格での取り組みになるだろう。
間違っても急ぐからといって旧規格(現行規格)で済まそうとしないことだ。Pマークでお茶を濁すのも良くない。
もっとも注意すべきは変なコンサル・変な審査機関を使ってさっさと済まそうとすること。スピード重視・コスト重視で体質改善が置き忘れられていると只の無駄骨になります。
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