事業継続管理を片手間で済ます経営者?

事業継続管理を片手間で済ます経営者?

経営者は自分がどのように関与すべきかすら理解していないだろう。経営者が判断できるようにデータを揃えて問題が上がってこない。スタッフにしても殆どが素人。自衛隊のOBでも協力してくれれば適切な経営判断を得る手順になるだろうがそういう人材はなかなか得られないものだ。

基本的な手順

<1>管理基準点を決める。

<2>基準点にいたるまでは日常管理の範囲で対応。

<3>基準を超えたら非常管理の体制で対応。

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<1>経営者は基準点(管理限界点)をあげることを考える。方法論、コスト、ビジネスインパクト。

<2>基準点を超えたときに備えて日ごろから回復のためのデータ保存などの負担が掛かる。<3>に連携する備えの管理である。経営者は供えのコストを把握すること。

<3>適切な切り替え。経営者は切り替えに要した時間とコストおよびビジネスインパクトを把握する。訓練のときも実績のときもですよ。

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BCPに於ける最重要課題

どの組織が作ったBCPでも同じ。国家レベルも同じ。国防も。最重要課題はたった一つです。

『何を限界点とするか。限界点オーバーの判断をどのようにするか。BCP発動をどのようにするか/誰がするか。』

ここをクリアにしておかなければどんなBCPもどんな訓練もどんな予防的投資もまったく役に立ちません。

勿論、結果を予測しないで発動のボタンを押す経営者もいないでしょう。経営者は自分が命を失っていることまで考える必要があります。

阪神淡路大震災のときも東日本大震災のときも尖閣諸島のときも三菱自動車のリコール問題のときも何でもです。思い出せるものを思い出してください。何人の経営者、リーダー、責任者が適切な判断を下せたでしょうか。

愚かな経営者の多くは誰かが何かをやってくれると信じている。結果責任は自分が撮るのだからそれで良いんだと思っている。社員や取引先あるいは顧客の人生の責任なんか一つも取れないのに。

経営者の司会から消えたBCPに社員の誰が取り組めますか。予算も何も無くて。

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普通のBCPの訓練には発動判断がなかなか入ってきません。発動後の動作確認だけです。

しかし

経営者は毎日BCP発動か否かの判断を問われている。筈。毎日訓練以上のことをしている。無意識のうちに。記録も残さず。せめて記録を残せば如何に自分が偏った判断能力しか持ち合わせていないか分かるのに。

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<必ずお読みください>

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2004/04/01

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