フェリカとクラウドを融合させたソニーの電子お薬手帳サービスへの期待と課題
(構想~概要)
- フェリカ(FeliCa)ICカードとクラウドサービスを連携させたソニーのビジネスモデルの一つ。
- フェリカカードを薬局の端末にかざせば、クラウド上に保管された投薬データからその人のものが表示される。
- 薬暦データはクラウド上、個人情報はフェリカ上に保存される。
- 今秋から川崎市で試験運用。
(課題)
詳細は今後だろうが少なくとも以下の点はクリアまたは一定の検討が行なわれていなければ駄目だろう。
- フェリカカードと同様にモバイル端末のフェリカアプリもサポート。
- 複数の薬局に対して共通のカード/アプリ。それぞれ作るのではお薬手帳の意味も無い。現在のお薬手帳やり方は薬局ごとにばらばらで問題が多い。電子化サービスでクリアしたいポイントだ。
- 内容確認は個人のパソコン、スマホ、タブレットなどでも出来ること。
- A薬局に出かけた時に、A薬局の薬剤師は、B薬局の投薬状況、C薬局の投薬状況も簡単に確認できるかどうか。どのようなときに其れは認められ、どのようなときに其れは拒否されなければいけないか、のケーススタディ。承認または拒否の手順と証跡。
- データのオーナーは誰か。
- 修正または削除の権限者、実施手順が妥当か。
- 実態を見れば、クスリは貰っても、飲む飲まないは別の話というのは常識。実際の服薬量を記録として管理できること。
- ジェネリック品かどうかが見やすく表示されること。
- 余った薬を後で飲むことも現実には存在することを考慮して、消費期限管理機能も欲しい。
- データの構造が公開され、薬局間で共通化あるいは容易な変換が可能にすること。
- 病院でも簡単に確認できること。
- 院内情報システムとの連携の検討。人間ドック時のカード、一般診察カードなどとの連携も。
- 人の一生分のDB化を視野に入れること。短期間のローテーション利用では信頼を得られない。
- 他人の電子お薬手帳を拾っても簡単にデータが閲覧できては困る。
- 毎週病院へ行く人もいれば、数年に1回の人もいる。暫く使っていなくても容易にセキュアな本人確認が出来る仕組みとの連携が必要。バイオ認証?
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