国家的損失を招いた新日鉄の情報セキュリティ水準

国家的損失を招いた新日鉄の情報セキュリティ水準

新日鉄がポスコを提訴した。新日鉄の元社員を使って企業の極秘情報を盗み出したからだ。この極秘情報はポスコから中国に盗み出されたようだ。新日鉄の極秘技術「方向性電磁鋼板」は40根二条かけて開発してきた超極秘情報。それを研究職社員が盗み出して売り払ったものと思われる。日本国家への大損失を招いたサラリーマン史上最低の社員だろう。いずれ実名なども公表され社会的制裁も加えられることになるだろう。

それにして、

新日鉄の情報セキュリティはどのようであったのか。超機密情報が易々と盗み出されたのではないだろうが、ポスコから盗んだ技術で作った商品が表に出てくるまで何も分からなかったなんて。セキュリティ管理体制が、そもそも拘置されていたのかどうかさえ怪しいものだ。ISMS認証などはどうでもいいが、実際にやることをやれなければ極秘情報も何もないだろう。ずさんな管理実態がもしあれば、裁判に勝つことさえできなくなる。

問題は本当に大きいのだ。裁判に買ったところで、流出した技術は戻らない。特許もとってなければひっくり返る。注意しろ!。中国のいんちき木牛は特許だけ世界のあちこちに申請しているだろう。新幹線技術さえ、自分たちのものだと言い張って特許取得に動き出す国なんだ。

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ISMS?これは絶対に必要。認証取得はどうでもいいです。コンサルとか審査員に機密情報をさらす必要はない。彼は認証取得のノウハウには長けていても本当のセキュリティ技術に長けているわけでないし、そもそも何の責任能力も持っていない。

社内にISMSの専門家がいなければ、しかし、外部の力を借りるのは止むを得ない。商売っ気の多い、コンサルファームや審査機関は捨てて、純粋なセキュリティアドバイザー(経験のあるボランティア)の意見を聞いてみることだ。

セキュリティが甘いと国家の損失ということをしっかり理解すべきだ。その企業・団体だけの問題では済まないのだ。

懲罰的活動(提訴)もしっかりやらなければいけない。問題を(ソフトバンクのように)闇から闇に葬るようではいけないのです。

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2004/04/01

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