マタハラ(マタニティハラスメント)とISMS
マタニティハラスメント(マタハラ)
会社勤めの女は妊娠したら敵が増える。 妊娠はハンディキャップ。周囲の妊婦のカバーを余儀なくされる。女子チームで妊婦を守ろうとする職場も無いわけではない。動物界では普通のことも女子会では、嫌、人間界では必ずしも普通ではない。男子社員も足手まといの妊婦を排除しようとする。あからさまに妊婦を苛めたら社会の正義から袋叩き。だから陰湿になる。
妊娠しない女は常にサポートするだけ。サポートって悪くすると只の尻拭いだ。助け合いといっても実際は勘定が合わない。常に持ち出しだ。妊娠できない苦しみは誰も理解してくれない。女であっても理解しない奴がいる。
思いやりは妊娠した女へのものと妊娠しない女へのものと両方必要。未熟であり余裕が無いのだ。
男も任瀕した女を排除するようでは全く余裕が無いのだろう。
何を言っているかというと組織の脆弱性。事業継続性の設計ができていないことの現われだ。妊娠は想定内の想定外。組織として良くある事態なのだが適応能力が低いとマタハラという現象になる。マタハラは実はもっとリスキーだ。
これは一種の理不尽だから想定外の反抗が始まる。告発ならまだ良い。情報漏洩、意図的なミス、自分を守らない組織への反撃だ。悪いのは会社だから、実際にばれても会社は何も言えない。話が大きくなれば会社はもっとダメージを受ける。だから何をやっても着地はせいぜい示談だ。
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マタハラの存在は、(1)事業継続性管理に課題があること、(2)常に不満分子を抱えてリスク要因を抱えていること、を示す。恨みを持って退職を余儀なくされる人は会社にどういう迷惑を掛けても構わないという免罪符を与えられたようなものだ。
ISMS推進担当は、
- 組織設計を点検し、女性の妊娠のインパクトを評価しなければいけない。マタハラリスクの評価だ。
- マタハラの存在を検知できる仕組みも構築しておかなければいけない。
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スケジュール消化だけで手一杯のB社の審査員には何のアドバイスも期待できない。業務外で片付けてお終い。
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