審査vs.コンサルvs.助言
会社の仕組みを作って維持改善するにはいろいろな役割が入り込んでくる。コンサルは総合商社みたいなもの。顧客の求めに応じて、自由なスパンを設定して、兎に角、お役立ち。築き上げたノウハウの塊が売りだけど、人材の豊富さも売り。人材は社内に抱えるだけでなく、所謂、契約社員として抱えたり、若干紐付きに見えるが出向の受け入れもやる。結果的には多様な人材群を形成できる。一人ひとりの力量と相性で成果が決まることも多い。社内のスタッフか管理業務がどうしても主体になる人も出てくる。ビジネスとしてのうま味は構築フェーズ。運用フェーズはノウハウがクライアントに集積されると無用扱いにされてしまう。
審査は、認証という錦の御旗の仕事が中心は当然だが、どちらかといえば構築より運用で貢献する側面が強い。初回認証こそ構築の成果を見るが、あとは運用の成果を毎年定期的に見る。コンサルが付けた色から審査員の好む色に徐々に塗り変わる。
コンサルへの依存体質が抜けないところは運用に入っても審査対応はコンサル頼み。こういう会社のマネジメントのレベルは強くは経営者の資質に依存する。って?。コンサルを使いこなす高いレベルか丸投げのまま済ませる当事者意識の希薄な組織か。
助言は問題に応じてスポット的に活躍するが、適切な助言を期待できるところが何処の誰なのか先ず分からない。皮肉なものだ。コンサルは何処が良いか。審査は何処が良いか。マネジメントシステムの出来具合についてセカンドオピニオンを求めたりもする。何故か。コンサルも審査も長く付き合えば馴れや油断や癒着がでる。
コンサルと審査は見えない糸で手を結ぶ。阿吽の呼吸?。
助言はスポット契約で、後先の算段を忘れて割りと客観的に進言を得ることが出来る。