プログラムに反映させる移動工数
遠地で審査を行う場合、審査が開始される前の移動工数が発生するが、普通それは審査上の移動工数とは呼ばない。審査終了後も同じである。もちろ、会社としての出張だから会社の規程上は本拠地または自宅を出て、また戻るまで全部が出張になる。
審査中に複数のサイトを訪問する場合、審査機関中に移動が発生するが、普通はこれが審査における移動工数。朝9時から夕方5時までの間に発生する移動と、夕方5時以降の移動とあるが、9時-5時の審査中に食い込む移動時間は全体の審査時間の2割以内にとどめるようガイド(何処から?)されているらしい。
だからと言って、
昼の移動を少なくして、夜の移動を多くすれば、審査員の体調に影響するので歓迎できない。同行する事務局や、コンサルだって大変だ。連日昼夜運転のドライバーの事故と同じことになる。夜移動を多くすれば、見かけ上は工数が小さくなるので、クライアントも営業も安易に受け入れる傾向があるようだ。
しかし、
もっとひどいのは実態を無視した移動計画を組み込むケース。例えば、午前中が札幌の審査で、午後は新宿で審査。移動は昼休みを含めて2時間しか取らないような計画を作る。移動工数を十分貰っていないと審査員は苦し紛れにこういう無茶な計画を作る。実際は札幌は早々に引き上げて新宿は送れてスタートする按配だ。
審査工数・準備工数・移動工数は、審査の質と費用に直結するので、明快なガイドラインが策定されてしかるべきだが、認定機関・審査機関の都合が入り込むのか、これですと言えるような明快なガイドは見当たらないそうだ。本当?
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