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回らない緊急連絡網?訓練も簡単ではない!
回らない緊急連絡網?訓練も簡単ではない!
緊急連絡網のテスト
お手軽に事業継続計画の実践訓練として緊急連絡網を回す話はよく聞きます。一応、やりましたから、規格はクリアですね、と。お手軽は、お気楽ですね。
どれくらいの時間でどれくらいの人に何を伝えるのか?
そもそも、どういう時に緊急連絡網は発動されるのか?
伝言ゲーム型なのか?それも、糸電話型か、ツリー型か。一斉同報型か。それぞれの連絡表は最新版か、どうやって確認できるのか。変更手順は明確か?、変更通知のやり方は?
こういうのは「自衛隊のOB」が強い。オフィスの人たちへの連絡と、現場(前線)の人たちへの連絡と。知らせてはいけないことまで決めてあるかもしれない。
問題の性格によっては家族情報にも立ち入ることになる。
伝えた相手にどういうアクションを求めるか?
インフラ、ライフラインが正常な時と、正常でない時と、手順が変わるか。
緊急連絡に伴い、情報の配信・収集、遠隔会議、緊急招集。場合により、特別な移動手段が確保できるか。
企業規模、事業規模により、該当しないものもあるだろうし、さらに強化された準備が必要になるだろう。
1つのセクション、1つのチーム、係単位・課単位なら問題にならないことも 全社レベルでは簡単にいかない。
如かして、緊急連絡網はなかなか回らないものです。
もっとも、何が100%(100点)か分からないだけで、取り敢えず出来る範囲で緊急連絡は始まります。あれこれ考え確認するよりその方が早い。だから0点にはなりません。怖いのは現場のアクションが伴う場合。適切な手が打てない場合は問題が大きくなる。
どういう事態・事象の時に緊急連絡網が発動されるのか予め洗い出しておく作業も有効な準備活動だ。網羅するのは無理でも、主要なパターンは把握できるだろう。
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