クラウドの信頼性に盲点?アマゾンの事例検証
クラウドはハードウエアとサービスの対応関係をフレキシブルにしたものだから、ハードウエアの制約による性能低下、信頼性低下からフリーなのが有利なポイント。
ところが、クラウドサービスをもう一つのビジネスに仕立てているアマゾンでトラブルが立て続けに発生している。原因はアマゾン以外から来ているが、別サイトへの切り替えなどがスムーズに行かず結局サービス停止を招いている。
アマゾンのクラウドサービスのクライアントは小規模事業者が多いが、それだけ専門性の高いエンドユーザーサービスを行なっていてアマゾンクラウドのダウンによる影響は決して小さくない。
アマゾン・クラウドに限らないが、複数のベンダーによる協調型システムにならざるを得ない。しかも個別部分がそれぞれ成長していくので、ますます全容把握は困難。
福島原発も想定外が生じて簡単に弱点を露呈した。想定しなければいけないことまで想定外として扱われていた。会社間の軋轢、監督官庁や発注元との軋轢、技術者の面子、費用負担問題などが表に出てきて、本旨が置いていかれる自体が生じている。
アマゾンのクラウドの障害は、クラウドにもきっと何か特徴的な脆弱性が潜むであろうことを予感させてくれただけでも十分な価値のある現実だ。
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