Improvement
1. 不適合と是正処置
2. 継続的改善
予防処置が消えている。予防処置の項目で単独に活動している実態が殆ど無いこと、実際の予防処置は、リスクアセスメントとか事業継続管理におけるリスクケース分析の中で実施されていることを、踏まえれば当然かもしれない。
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不適合というのが面白い。
不適合を殆ど出さないのが自慢の審査機関はどうするんだろうね。性根を入れ替えるかな?。クライアントを甘やかしすぎた審査機関は少しずつ論理破綻をきたすかな。口先で誤魔化すかな。
是正の要因は不適合に限るのか?限らないのか?。適合なのに是正することはあるのか?。禅問答だな。不適合の代わりに観察事項しか出さない審査機関があるが、そこでは観察事項を見て是正処置をやることになる。スキーム放棄だな。システム改善に全く貢献しない審査を延々とやっているのだから犯罪的かも。
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しかし、日本的価値観で捉えるとやはり難しい。不適合というのは水準に達していないこと。常識的にやるべきことは全てやっていても事故事象はおきるものであるから、更なる改善を求める場合は「不適合に対する是正」という言い方・捕らえ方はしない。一生懸命なんだから咎めるような言い方は避けたい、と。
ここで「日本的」というのは間違いの元。ここで必要なのは水準、即ちあるべき姿を静的に理解するか動的に理解するかの違いです。何か事故事象が発生した瞬間、有るべき姿そのものが見直されることになる。其の新しい水準に対して不足分は是正処置(狭義)として取り組む必要がある。講義ではあるべき水準の見極めも含むことになるだろう。
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