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http://biz-journal.jp/2015/02/post_8789.html
2015.02.02
スマホ、長く使うと危険?不具合、セキュリティリスク…買ってはいけない機種の見分け方
文=編集部
【この記事のキーワード】Android, グーグル, スマートフォン
「Thinkstock」より
1月中旬、「古いAndroidのサポートをグーグルが打ち切るらしい」といったニュースがインターネット上を駆け巡った(参照:「IT media ニュース」)。しかし、これは誤解だ。
もともと公式発表ではなく、研究者とされる人の個人ブログにあった発言からの報道なのだが、元のブログでもAndroidのサポートを打ち切るとは書いていない。Androidに含まれる、ある技術について「一定バージョン以前のものはセキュリティに問題があってもグーグルはパッチ(修正プログラム)をつくらない」と説明しているのだ。
パッチをつくらずに、Androidを使った製品開発をしている各社に問題の報告を行うという。そもそもAndroidはオープンソース(ソースコードを公開している)であり、各メーカーが手を加えてスマートフォンを製作していることもあり、セキュリティパッチをグーグルが一般のユーザーに向けて直接配信しているわけではない。
つまり、ユーザーとしては特に何も変わるところはないのだ。しかし、古い端末を使い続けてもいいというわけではない。古いオペレーティングシステム(OS)にはセキュリティリスクが潜んでいる可能性が高く、インターネット閲覧する際にも不都合が生じることすらある。
そこで、数年に一度は機種変更するのが理想的だが、その際の機種選びについて、OSのバージョンアップに対するメーカーの姿勢も検討項目に入れることをオススメしたい。
●メーカーごとに異なるアップデート対応
Androidのスマートフォンを持っている人は、OSのバージョンをチェックしてみてほしい。「メニュー」→「設定」→「端末情報」と進むと、バージョンが表示されている。そこに「4.4.X」とあれば、比較的新しいOSが搭載されているといえる。これは2013年末頃にリリースされたバージョンだ。
しかし14年半ばに発売されたスマートフォンでも、これより古いバージョンのOSを搭載している機種があり、また、購入後にOSのアップデートを受けられていないモデルもある。同じ端末であっても、海外ではアップデートされているのに、日本ではアップデートされない、といったことも珍しくない。パソコンは特に何も作業をしなくても自動的に最新版のOSに更新されるが、スマートフォンはそうではない。
古い端末に最新のOSを組み込んでも、処理能力が追いつかずかえって動きが悪くなることもあるので、必ずしも最新バージョンのOSを搭載するべきとはいえないが、機種に見合った環境において、できるだけ新しいバージョンであることが望ましい。
スマートフォンを買い替える際、店頭で最新モデルを見比べても違いがよくわからないことも多いが、それぞれのメーカーが過去の端末でどれくらいアップデートを提供していたかを調べてみるといいだろう。更新頻度は、端末利用者の多寡によっても違うので一概にはいえないが、ほとんど更新しないメーカーであれば、今後も対応は期待できないと判断できる。
14年末に、最新バージョンとなる「Android 5.0」が登場した。従前のバージョンとは使い勝手でも大きく変わっているが、ユーザーがあまり意識しないような部分でも進化している。
例えば、これまでOSに付属するかたちでアップデートしていた機能について、個別にアップデートできるようになった。OSそのものの更新を望まないユーザーにとって、このような変化は好ましいといえる。さらに、各メーカーがこの最新OSのアップデート対応をするか否か見るよい機会ともなるだろう。自分の端末や、身近な人の端末を注視しておこう。
(文=編集部)
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