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事業継続を一瞬にして危うくする経営トップのモラルを管理せよ!


事業継続を一瞬にして危うくする経営トップのモラルを管理せよ!

経営トップのモラル問題


猪瀬直樹東京都知事と徳洲会グループとの5千万円授受にまつわる黒い疑惑から、都知事の辞任・再選挙になった事件は今尚進行中であるが、これもまた事業継続問題の一つと理解すべきだろう。

猪瀬直樹(と徳洲会グループ)の認識と社会の認識のずれが原因になっているが、反社会勢力の人間も絡んでいることを見れば言い訳無用の重罪だ。

猪瀬は無知無能を言い訳にした。法律の網の掛かり方に対する理解が足りない、それを助言できるスタッフが居ない。技術論に摩り替えているが、一番欠落していたのはモラルだ。モラルに引っ掛かれば専門家に相談できるし、無益なリスクは回避できた。技術論は後の話だ。

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世間的には立派な会社でも馬鹿をやっている。みずほグループも反社会勢力に便宜を図って追求を受けている。実質的には頭取は辞任に追い込まれた。

企業トップの見識の無さが時には会社を危うくしてしまう。企業トップを縛る法律も少なくない。

企業トップには公私は無いことも理解すべきだ。ツイッターとかフェイスブックに個人の感覚で顔を出しているトップの不見識には驚くばかりだ。SNSなんて脆弱ポイントそのものだろう。

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経営者インタビューは月並みな世間話あるいは規格に沿ったチェックリストを埋めることで終わらせてしまう審査員ばかりだが、トップの資質にダイレクトに迫ることが出来るのはトップインタビューの審査員だけだと言うことを理解すれば全く違った様相になるはずだ。トップに進言できる部下を持たない脆弱な経営陣も少なくない。

トップのプライベートまで視野に入れたモラルや社会的責任への取り組みを質問しない審査員は信用できない。事務的な消化試合を続けているだけの審査であり審査員だ。その意味でもB社の審査は要注意。

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他社の、他人の失敗を見て小手先で学ぶのは技術論だ。モラルは人間としての志の部分。地位とか状況とかに関係なく、人として自分として守るもの。変えてはいけないもの。

これを質問して、返事に窮する経営者を見るのは気の毒だが、続けなければいけない。

開き直った経営者は最初からモラルを放棄している。亡者のようだ。その場合は亡者と認識させておくことが大事だ。その会社には間違いなく事業継続課題が座っていると言うことだから。ワンマンオーナーの会社がブラック企業になる理由も理解できる。

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