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オフィスからサーバーが消える日?クラウドリスクの本質?
オフィスからサーバーが消える日?クラウドリスクの本質?
クラウドの領域がミッションクリティカル領域にまで広がるという話がある。いずれは社内サーバーがなくなる日が来るという話も。こういう極端な論争は新たな技術が紹介されるといつも起きることです。
会社に各事業領域をカバーする基幹サーバーが本格的に導入されると部門サーバーはなくなる。でも無くならないから二重投資防止を盾に禁止するしかなかった。決して自然淘汰されない。
パソコンからモバイルまでの個人端末はどうか。通信機能だけでインテリジェンス無しの馬鹿端末に置き換わることは気配すらない。
知的労働者がその生み出す情報の一切を組織に預けることを良しとする訳がない。業務上の成果だからとして組織がむしりとっていこうとするが、個人と組織の間は決して支配・被支配の関係ではない。
とは言え、実質的には既に始まっている個人クラウドは今後ますます日常的なものになる。
部門サーバーは部門に割り当てられたクラウドサービスの利用になる。
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なぜクラウドだけが残るといえるのか?
個人のスモールオフィスは勿論、企業の部門でも、企業の情報統括部門でも、セキュリティの維持が出来なくなるからだ。セキュリティリスクが高まれば対策も中途半端ではすまなくなる。セキュリティの維持に掛かる費用も膨大なものになる。
セキュリティ対策の十分な専門の企業を立ち上げる。大手企業なら資本的にも人材的にも影響を及ぼすことができる専門会社が既にあるだろう。
オフィスの中は中継装置、通信装置だけが残ることになるだろう。
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大規模ネット障害への対策は最後まで残る。二重三重の回線を確保するのは当然だろう。
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ガソリンOILなどエネルギーも社会の基盤で資源は有限であり産油国も限られるからコストは常に不安定です。クラウドの大前提はブロードバンドの普及で実現した安い通信料金があります。しかし、ビジネスが個人の利用を圧迫し始めると法律が動き始めるでしょう。ビッグデータを無尽蔵にネットに流し始めれば歪(いびつ)な状況を生みかねない。先を争うだけでなく健全な発展を意識した業界の取り組みが必要だろう。
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