審査員に営業活動まで要求する審査機関
どこの審査機関でもやっていることです。
審査機関にとってクライアントを一つでも多く獲得することは事業の安定に繋がるので、審査員に対しても営業を支援する活動を要求するのは当然のことだ。
審査員は多くの場合は普通の企業で管理職などを経験して業務改善などの実績を持つため、出身企業に対しては放っておいても自然と営業活動を行うものです。
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経営者は審査員に営業を競わせて当然と思っている。審査員の数を頼りに尻叩きラッパを吹く。審査機関の経営者も頭は完全にアナログな訳です。
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さて、「審査員の営業行為は妥当か?」という問題を考察してみよう。
何かの次いでに営業を紹介しただけならまあ許容できる。しかし、紹介の実績の数字をとって壁に貼るなどして各審査員に知らしめて競争を煽る行為は、次いでの紹介というレベルからは逸脱した行為だ。
紹介したものに金品を提供したり表彰したりする審査機関の経営者は自分たちの仕事が何か理解していないようだ。
第三者認証制度を自ら破壊しているようなものだ。
審査員が自分で営業して厳格な審査ができる訳がない。独り相撲を取っているようなものだ。
こんな審査機関に健全な審査は期待できない。にも関わらず、認定機関(
JAB/
JIPDEC)は黙って見過ごしている。既に10年以上もそういう視点(不健全営業行為を監視する視点)では捉えていない。多分。
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