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審査所見に記載された部門名の意味?

審査所見に記載された部門名の意味?

色々な審査会社の色々な審査報告を見るときっと想像以上に違いの大きさに驚くのではないだろうか。

審査所見に部門名が書いてある。

この部門名は何を意味するのか?ある部門へ行って審査をして出てきた問題を所見にする場合に、その部門名を記載しますが、その時の部門名の持つ意味は、単に問題を時間・場所・プログラムのコマを示していることになる。問題の所有者、問題解決の責任者としての部門名ではない。

その問題は他の時間・場所・プログラムのコマでも検出される可能性がある。審査は基本的にサンプリングで行われるため、現実に検出されるのが1箇所にとどまる場合もある。勿論、その部門の固有の問題であればその部門でしか検出されない。

検出される問題が1箇所か複数個所かはあまり重要でない。決定的ではない。複数箇所は重大だが、1箇所なら重大でないと決めて掛かって安心は出来ないと言うことです。

ところで、

時々、部門名のほかに事務局を併記している所見を見かける。これが如何しても分かりません。この審査員は部門名(発見場所)の他に、事務局と記載することで何を説明しようとしているのでしょう?

まさか、部門固有の問題か共通の問題かを説明しているのではないでしょうね。

そうなると部門名の意味が全く変わってくる。誰が対策すべきかを指示していることになりかねない。立派な越権行為?

複数個所で同様の指摘がある場合に事務局と記載しているものもある。事務局への注意喚起をしているつもりだろうが冗談ではない。サンプリングでしかやってない審査では件数の多少によらず事務局は全てを精査せざるを得ない。

要は審査員が余計なノイズを入れてはいけないということ。

複数部門で同様の問題が検出された場合は、最初の部門名を書くか、幾つかを併記し、それを超える場合はその他で括れば充分だろう。