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観察事項の取り扱い

ISMSに限らないが審査員は観察事項というのを置いていってくれる。「要観察」と言えば分かりやすい。医者でも言われるでしょう。「要観察」は今すぐ入院・手術は求めないものの、放置できないというものだ。改善傾向が確認できなければ、何れ入院・手術です。と仰っている。

観察事項の扱いは審査機関で微妙に違う。審査員によっても微妙に違って見える。


  • (厳しい態度) 要観察ということは要改善ということ。この場合、観察者はドクター(審査員)で、改善に取り込むのはクランケ(患者?組織?)。是正的取り組みを(敢えて)お願いしますとやるケースもある。
  • (優しい態度) 観察事項は、放置すると不適合になる懸念をもちながらも、是正的取り組みは不要としてフォローも行わないケース。
  • (中庸な態度) 是正的取り組みは不要ですが、結局どのような扱いになったのかの確認だけで済ますケース。
ここで、

(優しい態度)は最低最悪レベルの扱い。フォローもしないのは無責任。気付き事項を言っただけで、責任はクライアントに丸投げの図式。こんなコメントは貰うだけ迷惑。

(中庸な態度)は、ミニマムの責任を感じてのことだろうが、「要観察」の根拠も何も雲散霧消させるのでは無責任のそしりを免れない。要観察を解くのか継続するのか重要な判断が不明瞭。

(厳しい態度)は実は普通のこと。自分がクランケになったと思えば要観察と言われて次の定期健診ではどんな判断が出るか最重要関心事。体質・体調改善に取り組んできた結果が十分だったかどうかは一番知りたいところです。

分かること:

前回の観察事項の取り扱いを見れば、その審査機関・審査員の責任意識のありようが理解できますね。

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