残留リスクの理解が意外と出来ていない
ベテランの審査員の残留リスクの説明を聞いて驚く。ここには色んなコンサルや審査員が来るから耳学問でそれなりに知識は身につく。相手が素人と思って油断したのかいい加減に説明されてしまった。
「受容レベルを超えたものが残留でそれを経営者に奉告しなければいけない」と。これは間違い。正しく、需要レベルを上回ろうが下回ろうが全ての存在するリスクが残留リスクで、この全体が報告され承認されなければいけない」のだ。
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間違った理解では、受容レベルを超えたものに対する思索だけに注目する。
正しい理解の下では、受容レベルを超えたものへのに対するリスク低減は当然のこととして、全体のリスクの分布状況などを分析し、更なる改善の手掛かりとすることが出来る。統計的にリスクを理解することで包括的、長期的なマネジメントが効果的に進めることが出来る。
どのような資産がリスキーなのか、どの業務がリスキーなのか、トレンドは悪化の方向か改善の方向か、マネジメントの改善に有益な情報が得られる。
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